un pur..(cooking+cake-ing)

manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

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Rum cake | ラムケーキ

柔らかな生地にリキュールの香るシロップが染み込んだ<ババ>は好きなお菓子の1つです。ババはバターをたっぷり使ったパン生地の「ブリオッシュ」を使うので、イーストをあまり使わない私のお菓子教室ではなかなかご紹介する機会がありませんでした。そこでババのような食感で手軽に作れるお菓子はないものかと調べたところ見つけたのがこのラムケーキ。ラム酒の原産地、西インド諸島のキューバのお菓子です。首都ハバナのお土産としても有名で、今ではアメリカでもよく作られているようです。 生地の作り方はとても簡単。粉と砂糖、卵、サラダオイル、ラム酒などをよくまぜ合わせ焼くだけ。その焼き上がりに熱々のラムバターソースを浸るようにたっぷりかけていただきます。作り方はシンプルなのに、ソースの染み込んだ生地からラム酒の香りがジュワーと広がり、とてもリッチな味わい。今回はラム酒の代わりに自家製のラム酒漬けレーズンを入れて作りました。

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ラムケーキの一般的な仕上げ方は、お皿にケーキをのせ、そこにたっぷりのラムバターソースをかけ、そのままテーブルにでサーブしていただきます。ソースがジュワーと染みた熱々のケーキはなんとも格別な美味しさです。ただ家庭で作る場合は、ソースがお皿に余ってしまうのももったいない。ソースを全部ケーキに染み込ませたい。と考えたのが写真のやり方です。焼きたてのケーキにたくさん竹串で穴を開けるのは、一般的な仕上げ方と一緒ですが、ラップの上にケーキを置いてソースをかけて包んでおくと、ぐんぐんとソースがケーキに染み込み、全体に馴染みます。冷めてラッピングすればプレゼントにも。いつも材料の無駄なく、贈る楽しみも考えて、家庭で作りやすくと工程を工夫しています。

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Raisins sandwich | レーズンサンド

サクサクのサブレ生地に、ホワイトチョコレートと合わせたバタークリームとラム酒漬けレーズンを挟んだレーズンサンド。日本で生まれたお菓子です。手土産でもいただくことも多いので、買うお菓子のイメージですが、手作りでもできるんです。家庭で作るレーズンサンドのポイントはやはり手作りのラム酒漬けレーズン。そこからかぁと思わずに、まずは漬け込むことから始めてみてください。香りと風味が特別なレーズンサンドが出来上がります。(ラム酒漬けレーズンの作り方はこちら

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お店のように毎日同じものをたくさん作る場合は専門の道具が使えますが、家庭でお菓子を作るときは道具が揃っていない場合が多いですよね。また、材料の分量も少なめなので、少ないなりの作り方の工夫が必要になります。 レーズンサンドといえば長方形のイメージ。丸や花の形の型で生地を抜いて作ってもよいのですが、あの売っているみたいなレーズンサンドが作りたい!という場合は、厚紙で台紙を作ると便利です。台紙に沿ってナイフでカットすると、仕上げで2枚のクッキーを合わせる時にピッタリ綺麗に仕上がります。 サンドするバタークリームも家庭では少量です。通常はバターを常温に戻し、とかしたホワイトチョコレーと合わせて泡立てます。この時に仕上がりの量が少ないと湯煎でとかしたホワイトチョコレートのあたたかさでバターがとけてしまい泡立ちません。なので、今回は湯煎でとかしたホワイトチョコレートの中に、5mm角にカットしたバターを冷たいまま加えて、ハンドミキサーで泡立てました。チョコのあたたかさでバターが馴染み、ちょうど良い温度でたっぷりと空気を含んだ軽やかなバタークリームが仕上がります。

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