un pur..(cooking+cake-ing)

manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

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Kirsche schnitten | キルシュ シュニッテン

キルシュ シュニッテンはオーストリアのお菓子。
kirsh(キルシュ)はさくらんぼ、schnitten(シュニッテン)は切り分けて食べるお菓子のことです。
チョコレートスポンジにたっぷりの生クリーム、酸味のきいたサワーチェリー組み合わせがクリスマスにもぴったりなお菓子です。
今回はシンプルなロールケーキにしました。

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サワーチェリーは渋みと酸味が強く生食では食べられない品種のさくらんぼ。主に加工に用いられてシロップ煮などにされています。今回キルシュ シュニッテンに使用したサワーチェリーは瓶詰めものを使いました。鍋に移し替えて、砂糖を少量加えてシロップとともに煮直すと、味わいも増し、色も鮮やかになります。日本でも栽培されていて、6〜7月の旬には手に入るようなので、自家製サワーチェリーで作ってみようと思っています。

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Linzer torte | リンツアトルテ

オーストリアの都市リンツの名菓「リンツァトルテ」。アーモンドやくるみの粉をたっぷりと使った生地の間に赤すぐり(レッドカラント)のジャムをサンドして焼き上げるのが本場流。今回はヘーゼルナッツパウダーにチョコレートを加えた生地にフランボワーズジャムをはさみました。

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リンツァトルテはセルクルに生地を絞りだして作ります。底の部分を絞ったら、縁に沿って1周絞り壁を作りジャムをのせて平らにならします。格子状に絞りだしたら、残りの生地を縁にそって何段にも絞り、要塞のように積み上げます。最後にスライスアーモンドを散らすのがお決まりです。伝統菓子はその土地で長く続いてきた手順、形、文様があり、それを忠実に作ることでその土地と文化に敬意をはらうような気持ちになります。伝統菓子を作る楽しさはそこにあるのかもしれません。

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