un pur..(cooking+cake-ing)

manthly class

Manthly Class | DECEMBER 2015

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lemon roll cake | レモンロール

桜の蕾がふくらみ、すこしずつ春めくこの季節になると、ふわっとやわらかな食感のケーキが恋しくなります。
そこになめらかなクリームが合わされば、最高にシアワセ。
そんな気持ちで作り上げたのがこのレモンのロールケーキです。
レモンカードをベースにした爽やかなレモンクリームを、ふんわりと焼き上げたジェノワーズで巻きました。
あたたかな春の陽射しのもと、キリッと冷えた飲み物と合わせてどうぞ。

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ジェノワーズのお菓子をはじめて作る方におすすめしているのがロールケーキです。
天板に生地を直接流すので型を使わず、焼き時間も10分ほどと短いのでとても手軽です。
特におすすめなのが、コーンスターチを使ってつくるジェノワーズ。
普通は薄力粉をだけを使いますが、半量をコーンスターチにすることによってふくらみやすくなり、
ふんわりと仕上がります。さらに砂糖も量も減らすことができるので、とてもヘルシー。
ジェノワーズを上手に作るポイントはなんといっても生地の泡立て。
キメが細かくねっとりとして、ハンドミキサーの羽を持ち上げて落ちた生地が2秒程つもるくらいが目安です。

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レモンの旬のこの季節につくりたいのが「レモンカード」、レモンのバタークリームです。
レモンタルトのフィリングや、生クリームと合わせてムースにしたり、マフィンの生地に練り込んだり、
いろいろなお菓子にして楽しむことができます。
作り方は簡単。小鍋に無塩バターとレモン汁を合わせて沸騰したら、あらかじめまぜておいた卵と砂糖を加えてごく弱火でとろみをつけます。最後に旬の新鮮なレモンの皮をさっとすりおろして加えると、香り豊かなクリームの出来上がり。

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Sablés au citron | サブレ オ シトロン

サクッと軽いサブレクッキーに甘酸っぱいレモンアイシングをたっぷりとかけた「サブレ オ シトロン 」。
あたたかくなり、お散歩やピクニックのたのしい季節。
おやつに手づくりのお菓子を持って出かけてはいかがでしょう。
ざっくりと大きく厚めに焼いたサブレを、公園のベンチでパックとどうぞ。

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サブレとはフランス語で「砂のような」という意味です。
サクッとした食感でホロホロを崩れる感じから、そう呼ばれています。
粉が多めのサブレ生地ですが、バターの風味を大切にレシピを作っています。
今回はレモンの皮も加え、口の中でふわっと香りが広がるように仕上げました。
アイシングをきれいにのせるには、今回のように麺棒で平らに伸ばして型で抜くのがよいですが、
棒状にした生地をカットするアイスボックスクッキーにすればもっと手軽にできます。
暮らしの中で作るお菓子は、何度も作りたくなることも大事だと思っています。

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レモンというと夏を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、旬は1月〜3月。
この季節には国産の無農薬のレモンが手に入るので、香りのよい皮をたっぷりと使ったお菓子を楽しむことができます。
昨年、瀬戸内海の『レモンの島』と呼ばれる広島県生口島を訪れました。
温暖な気候で育った瀬戸内のレモンは、外国産のレモンに比べてやさしい酸味と豊かな香りが特徴です。
4月〜5月頃に白い花をつけた木々は、秋になるとたくさんの緑色の実をつけ、冬に黄色く熟します。
秋には若々しいフレッシュな酸味のグリーンレモン、冬には完熟したイエローレモン、熟すほど果肉の量と果汁が増します。強い風と直射日光が実にあたらない場所でできたレモンが質がよいとのこと。風があたると黒点病という黒い斑点でできやすくなり、日が強くあたると皮が固くなってしまうそうです。薄い黄色のなめらかな肌のレモンが最良だと教えていただきました。

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