緑茶を粉末にした抹茶は欧米でも“matcha”として知られ、薄茶(お薄)やお菓子作りに使われています。
香り高い抹茶の生地に甘納豆をのせて焼き上げ、濃厚な抹茶ムースをのせました。
お正月のデザートや新緑の季節の手みやげやげに喜ばれます。
お菓子に使う抹茶は、お茶専門店のものをおすすめします。
茶せんで立てて薄茶としていただく高級なものを使えば最高ですが、お菓子にはもう少し安価なものたっぷりと使っています。
甘納豆はしっとりとしたぬれ甘納豆が生地となじんでよいようです。抹茶の香るあっさりとしたケーキとムースにほのかな甘みを添えます。
抹茶ペーストを合わせた焼きメレンゲに抹茶ガナッシュをサンドした一口菓子です。
メレンゲの甘さにほろ苦い抹茶の風味がよくあいます。
ほんのりとやさしい緑色が日本的で、和紙の袋にいれたり、小さな木箱に詰めたり、ちょっとしたご挨拶にお渡ししています。
焼きメレンゲにはイタリアンメレンゲを使います。グラニュー糖と水を合わせて煮詰めたシロップを泡立てた卵白に加えて作ります。シロップの温度が重要ですが、家庭では量が少ないので温度計では計れません。アンピュールではシロップをたらしてみて、糸をひくようになるまでとお教えしています。素材を目で見て状態を感じることは、お菓子作りではとても大切ですね。
抹茶を水でといた濃厚なペーストをイタリアメレンゲにまぜ合わせて天板に絞ります。
同じタイミングでリズムよく絞っていくことが均一に仕上げるコツです。
最後のに抹茶を茶こしでふるいます。このふりかけた抹茶が食べた時にほろ苦く、香りよく、メレンゲの甘さを引き立てます。